第41回茨城県新人演奏会
![ポスター](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/poster41.jpg)
- 期日:2015年9月13日
- 会場:茨城県立県民文化センター 大ホール
演奏者
公開オーディション合格者16名
長谷川 裕花(クラリネット)、藤原 三貴(ピアノ)、中村 ひとみ(ピアノ)、吹野 ひかる(ホルン)、吉田 梨紗(トランペット)、黄 在麒(バリトン)、内山 恭子(ヴァイオリン)、小山田 桃(ピアノ)、根本 彩生(マリンバ)、渡辺 万菜(フルート)、皆神 陽太(ファゴット)、蛭田 梨花子(ピアノ)、大谷 朋(ピアノ)、吉田 かなえ(クラリネット)、和久田 愛(メッゾソプラノ)、高橋 尚子(ヴァイオリン)
受賞者
![受賞者](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/artist41.jpg)
茨城県新人賞
皆神 陽太(ファゴット)
大谷 朋(ピアノ)
奨励賞
渡辺 万菜(フルート)
聴衆賞
吉田 かなえ(クラリネット)
講評(茨城県新人演奏会選考委員長 牧野英一)
茨城県新人賞:皆神 陽太
カリヴォダ/ファゴットとオーケストラのためのヴァリエーションとロンド 作品57
落ち着いて楽器を構え、序奏からゆっくりと始まり、主題の後、四つの変奏へ、そしてロンド・終始部とつなげ丁寧にまとめ、最後は激しく上下する旋律を見事に吹き切った。透明感のある高温と豊かな低温の響きで音域の広いファゴットの特色を生かし、終始安定した技術力で語るように吹き分ける見事な演奏で、聴衆の心を引き込んでいた。
茨城県新人賞:大谷 朋
シマノフスキ/変奏曲 変ロ短調 作品3
8小節の主題を各和音の響きを確かめるように弾く。変奏に入ると半音でぶつかる複雑な和音
進行や調性・テンポ・リズムのそれぞれ異なる12の変奏を巧みなペダリングで見事につなげていく。最終部では音域の拡大とダイナミックス(Pからffffまで)の要求に気持ちを集中させ、聴衆を魅了した。
奨励賞:渡辺 万菜
トマジ/フルートのためのコンチェルティーノ 第1・3楽章
冒頭のカデンツァ風な速い動きを正確なテンポで吹き、終始乱れることなく演奏したが、全体に表情と色合いの変化が欲しかった。
第42回茨城県新人演奏会
![ポスター](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/poster42.jpg)
- 期日:2016年9月18日
- 会場:茨城県立県民文化センター 大ホール
演奏者
公開オーディション合格者15名
白井 真里(ピアノ)、鈴木 菜穂(ピアノ)、平澤 真帆(フルート)、鈴木 涼子(メッゾソプラノ)、今井 美佳(ピアノ)、石坂 淑恵(ヴァイオリン)、渡邉 真亜子(ピアノ)、塙 亜寿美(ソプラノ)、大森 優華(コントラバス)、鈴木 有美(ピアノ)、小林 萌里(ピアノ)、河邊 佑里(ヴァイオリン)、吉田 しほ(ピアノ)、柴田 崇考(ピアノ)、尾崎 あずさ(ソプラノ)
受賞者
![受賞者](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/artist42.jpg)
茨城県新人賞
渡邉 真亜子(ピアノ)
奨励賞
石坂 淑恵(ヴァイオリン)
聴衆賞
今井 美佳(ピアノ)
講評(茨城県新人演奏会選考委員長 牧野英一)
茨城県新人賞:渡邉 真亜子
メンデルスゾーン/厳格な変奏曲 ニ短調 作品54
主題はやや単調に感じるも変奏の部分に入ると、細かいリズムを歯切れ良い弾き込みでダイナミックスを増大させていった。全体にスケールの大きな演奏が印象的で、特に終盤(Var.16→Presto)の盛り上げ方やエンディングは絶妙であった。
奨励賞:石坂 淑恵
冒頭の静かに流れるメロディーはしっかりしたテクニックの下、徐々に動きを増していき連続した細かい装飾音符、ピッチカート奏法、終盤にかけての速いフラジョレット奏法等も終始安定させ、プロコフィエフ独特のフレーズ感を上品に引き出していた。今後、演奏にスケール感や立体感が加わると、さらに魅力が増すと感じた。
第43回茨城県新人演奏会
![ポスター](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/poster43.jpg)
- 期日:2017年9月10日
- 会場:茨城県立県民文化センター 大ホール
演奏者
公開オーディション合格者15名
岡田 澪(フルート)、大川 裕貴(バリトン)、横山 鳩子(ピアノ)、高木 春佳(トランペット)、渡辺 裕也(ユーフォニアム)、髙橋 侑(ソプラノ)、田山 由希子(ピアノ)、久保田 綾香(ヴァイオリン)、矢口 真由美(ソプラノ)、大髙 悟(トランペット)、中澤 圭奈(ピアノ)、畠山 奏子(フルート)、薄井 美伽(ソプラノ)、山崎 未貴(ピアノ)
受賞者
![受賞者](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/artist43.jpg)
茨城県新人賞
畠山 奏子(フルート)
山崎 未貴(ピアノ)
奨励賞
髙橋 侑(ソプラノ)
聴衆賞
髙橋 侑(ソプラノ ※奨励賞)
講評(茨城県新人演奏会選考委員長 牧野英一)
茨城県新人賞:畠山 奏子
カゼッラ/シシリエンヌとビュルレスク
冒頭は12/8拍子で動くピアノの旋律に続き、細かく入る装飾音や激しく上下する連符等を正確に演奏していた。後半(Presto Vivace)の魅力あるフレーズや細かい音のニュアンスも万全で、全体的にピアノとの絶妙なバランスが好印象。公開オーディション時よりも素晴らしい仕上がりを見せてくれた。
茨城県新人賞:山崎 未貴
プロコフィエフ/ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83 第1・3楽章
第1楽章はAllegro inquieto(そわそわした)(6/8→9/8→6/8)拍子をしっかりしたテンポとクリアな音色、切れ味の良いフレーズ感を出していた。第3楽章は拍子(7/8→2+3+2)Precipitato(慌てる)激しい変拍子をアクセント巧みに付けてリズミカルに表現し、聴き手を自分の音楽の中に引き込むような意気込みが感じられた。
奨励賞:髙橋 侑
クィルター/「3つの歌」より“愛の哲学”、フロイド/歌劇「スザンナ」より“山の木々は”
無理のない発声で特に高音が綺麗に伸び、発音もしっかりしていた。今後、中低音がより響くと、更に魅力や説得力が増すと思う。
第44回茨城県新人演奏会
![ポスター](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/poster44.jpg)
- 期日:2018年9月30日
- 会場:茨城県立県民文化センター 大ホール
演奏者
公開オーディション合格者14名
澤辺 明音(ピアノ)、小田 幸子(サクソフォン)、美濃部 夏美(ユーフォニアム)、藤田 美歩(ピアノ)、飛田 和華(ヴァイオリン)、住谷 美帆(サクソフォン)、西山 大吾(作曲)、清水 博之(チェロ)、小澤 叶惠(ピアノ)、直井 萌華(サクソフォン)、大森 雅弘(クラリネット)、山田 紀緒(ピアノ)、遠藤 史歩子(ピアノ)、渡辺 有美(フルート)
受賞者
![受賞者](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/artist44.jpg)
茨城県新人賞
住谷 美帆(サクソフォン)
飛田 和華(ヴァイオリン)
奨励賞
山田 紀緒(ピアノ)
聴衆賞
藤田 美歩(ピアノ)
聴衆賞
西山 大吾(作曲)
藤田 美歩(ピアノ)
講評(茨城県新人演奏会選考委員長 牧野英一)
茨城県新人賞:住谷 美帆
イベール/アルト・サクソフォンと11の楽器のための室内小協奏曲
公開オーディションの時はやや消極的な印象でしたが、今回は音色が生にならずに包み込むような暖かさや深みもあり、全体に気迫がみなぎっていた。ピアニッシモでも音の輪郭がハッキリと分かるハイレベルな内容であった。
茨城県新人賞:飛田 和華
ラヴェル/ツィガーヌ
当日は、雨模様で湿度が高く弦楽器には不利益な状況でしたが、切れのあるボーインクで、この難曲を見事に弾き切っていた。G戦の張りとピッチの正確さをさらに追求されると良い。
奨励賞:山田 紀緒
リスト/巡礼の年第2年 イタリア・ヴェネツィアとナポリよりタランテラ
ピアニッシモの細部まで繊細なタッチで演奏していた。今後、ダイナミックス、清濁混在する部分を聴き手にリズム感を感じさせ、分かりやすく表現していくと、さらに良くなると思う。
第45回茨城県新人演奏会
![ポスター](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/poster45.jpg)
- 期日:2019年9月29日
- 会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール
演奏者
公開オーディション合格者16名
中山 修伍(ピアノ)、箕輪 美希(フルート)、戸田 大貴(ホルン)、村上 彩子(ピアノ)、和田 絢子(ピアノ)、植村 紗也香(テューバ)、西村 葵(フルート)、山田 涼子(オーボエ)、池田 和花奈(箏)、成田 美由紀(フルート)、大貫 麻奈(オーボエ)、浜口 夏生(ピアノ)、飯田 莉奈(チェロ)、白木 亜香音(ソプラノ)、田中 翔一朗(ピアノ)、飛田 遥香(トランペット)
受賞者
![受賞者](https://bunka.icf4717.jp/wp-content/uploads/2024/03/artist45.jpg)
茨城県新人賞
山田 涼子(オーボエ)
田中 翔一朗(ピアノ)
奨励賞
和田 絢子(ピアノ)
聴衆賞
飛田 遥香(トランペット)
講評 (茨城県新人演奏会選考委員長 牧野英一)
茨城県新人賞:山田 涼子
ドラティ/協奏的二重奏曲
冒頭はハンガリー狂詩曲を思わせるカデンツァ風メロディーで上手に雰囲気を盛り上げ、テーマも清澄で輝きのある音色で聴衆を惹き付けていた。ピアノとの絶妙なバランスも良く、音の跳躍や半音階的な激しい動きで奏者の力量が問われる難曲を最後まで緊張感を保持し、見事に吹き切った。
茨城県新人賞:田中 翔一朗
ショパン/バラード第1番 ト短調 作品23
叙述的なこの作品をゆっくり語り出すように始め、第一、第二テーマともに落ち着いたテンポ感とクリアな音色で表現、Meno mossoからは切れ味の良いリズムでフレーズ感を出していた。後半部分もリズムに強弱を上手く付けてスケール感を出し、聴き手に強いインパクトを与えた。
奨励賞:和田 絢子
ラヴェル/夜のガスパール 第3曲 スカルボ
スカルボは拍子(3/8)の中に主題A.B.C.Dと小節ごとに細かいリズムが複雑に変化する難曲ですが、冒頭より極めて繊細なタッチで聴き手をラヴェル特有の響きの世界へと誘っていた。今後、会場に応じた強弱の対比、ダイナミックなスケール感などが加わると感銘度がより深まると感じた。